予想はしてましたが、やはりそうか。市価の3割程度の値なのでこういうことは想定の範囲内です。自転車に取り付けたら前輪がグラグラです。
直しましょう、やってやりましょう。早速分解してみました。
整備マニュアルがインターネットで閲覧できて助かります。RolfPRIMA良い会社だ。ハブにいくつか種類があるみたいだが、私の2010年モデルはTdf3.4というのでいいのかな?良く分かんないなあ。
調整の仕方は動画もあって分かりやすいけど、ベアリングの交換を個人でやるのは想定外していないみたいですねえ。ググっても先例が見つからない。海外発信の情報もない。俺が一人でやるしかないみたいだ。
youtubeの調整の動画のようにして
①アクセスホールにアーレンキーを入れて半回転づつ。沢山回し過ぎるとアジャストメントカラーが外れないのでご注意。3カ所イモネジが隠れてます。120度づつまわして探ってください。
②左側のエンドキャップは問題なく外れます
③アジャストメント カラーも①のイモネジさえ気をつければ問題なく外れます。
ただし,ここからが外れない・・・
と思って全体重を掛けたらググッと動いた。
ヨシヨシ、動いた。
取れました。
うーん、傷は浅くないなあ。指の腹や爪で明らかな凹みが感じられる・・・
何というぐらつき。工業製品にあるまじき姿・・・
ベアリングは青いシール。
型番は6801LLB。おおっと、非接触シール型を使っていたのか。接触シールは防水性が良好だけど、摩擦トルクが大きく、非力な人間がエンジンとなる自転車では不利。
一方の非接触シールは軽いけど水に弱い。
今回のメンテで、多分オリジナルは接触型シールを使っていると思い非接触にして軽くしようと思っていたが、最初から非接触シールだったのか。ロルフプリマ、恐るべし。というかそんなことしてるから今回みたいにベアリングが壊れるんじゃんかな?
それと青いシールが印象的なENDUROという自転車用ベアリングメーカーが存在するのか。知らなかった。
またまた、謎が出てきました。ロルフの公式HPのデータでは両側接触シールのベアリング(略号で2RSと表示します)が仕様みたいですね。 ShimanoやMavicだったら両接触がいいけどロルフプリマのような尖った製品なら非接触ベアリングを採用すべきだと思います。
ガタのある方のベアリングを抜き取ろうとして叩いたら パコ → パラパラパラ と鋼球が飛び散りました。板の間(室内)で分解したので鋼球をまあまあ拾うことができましたが、全然数が足りない。砕けて粉になっちゃったのね。
結果として、アウターレースがハブの中に残ってしまいましたぁ。
アウターが取れない。うががががががががが・・・ これは困った。
写真上部は壊れずに取れたもう一つのベアリング。こちらはガタは微小。少しだけゴリゴリ感あり。
ベアリングのアウターレースは幸運にも取り外すことが出来ました。手元にドリルの刃がいくつかあって19.0mmのドリルの太さがちょうどハブは通るけどベアリングだけ引っかかるちょうど良い太さだったので、挿して叩いたら呆気なく外せました。必ずしもドリルの刃である必要は無く、絶妙な太さの金属棒という使い方です。
18.5mmでは外せませんでした。20.0mmは試していないですが、多分太過ぎてハブを貫通できません。ホントに幸運です。
19.0mmのドリルの歯がなかったらハブ全部交換とか、とんでもないことになってたと・・・
直せる自信が無いとebayやヤフオクでの中古購入は止めないといかんですね。もっとも今回は直せる自信はありましたけど・・・冷や冷や物です。
で、悪いところはすべて取り去ることが出来たので、新しいベアリングの購入です。MONOTAROでサクッと注文。もちろん両面非接触ゴムシール型ベアリングの6801LLBです。
MONOTAROから到着。
冷静に見ると小さいなあ、ベアリング。もう少し大きい方が耐荷重で良いような気もするけど、まあRolfPRIMAだからいいか♪
フロントアクスル(前輪車軸)は、名古屋市内の「ねこのじてんしゃ屋さん」に頼んで部品番号2150020 を取り寄せていただきました。ねこ店長、お手数をお掛けしました。一万円はかかりませんでした。他の部品もセットで(おまけで?)到着。
分解よりも組み立てはずっと簡単です。
あっと言う間にできあがりです。