藤川宿 関山神社参道の不思議

東海道に常夜灯が立つ立派な参道がある関山神社ですが、その参道がちょっと不思議です。

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参道の両脇に常夜灯がある関山神社参道入り口

 

一端、関山神社から離れて、藤川宿内にある寺社への参道を見てみます。

津島神社への参道も、東海道に常夜灯があり、名鉄線路にも渡ることのできた踏切の痕跡があり、山綱川には(誰も渡らないのに)立派な橋が掛かっています。東海道から神社まで一直線です。

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東海道に面した津島神社への参道入り口

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踏切の痕跡 その向こうには渡る人の無い橋


徳性寺への参道も名鉄、国一を経て(実際には横断不可能ですけど)一直線です。

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徳性寺門前の名鉄踏切

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徳性寺門前の国道1号線。横断できません。


それを踏まえて、関山神社です。

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東海道から関山神社への入口

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小型特殊でないと渡れない小さな踏切

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橋の名前は「みやはし」 当然関山神社へ通じる橋という意味でしょう

が、その道が神社へ一直線につながっていないのです。地図で見ると

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赤い道は今も使われている道。青は鎌倉街道で高い確率で参道としても使われていた道。緑色は私の想像の参道で、今は民有地だけど江戸時代の参道と思われる道すじ。(現行法上立ち入ってはいけません。)
なぜクランク状の参道にしたのか。

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関山神社から真っ直ぐに東海道へ接続する場所には本陣と脇本陣があるので憚った、と言うのが理由ではないでしょうか。我ながら悪くない推理だと思います。